日本は「南側」がお好き?!
縁合同会社安孫子です。
「東西南北」のメリット・デメリットの最終回になりますが、
皆様は今までの投稿をご覧になって、
固定観念は払拭されましたでしょうか?
「今までのブログを読んで何となく理解はしたけれど、
やっぱり南向きかな…」と思われていらっしゃる方、
下記に示す南向きのメリット・デメリットを読んでご判断いただければ幸いです。
南向きのメリットは、
1.季節を問わず昼間の日照時間が他の方角より長いため、
部屋が明るく湿気もこもりにくい点
2.真夏の日差しはほぼ垂直で、
意外と部屋に直射日光が入りにくい点
3.逆に冬になれば長い日差しが部屋奥まで差し込みやすく、
長い時間日が当たるため、
部屋が比較的暖かくなり光熱費を抑えられる点
これを読めば「やっぱり南向きだよね!」と仰るでしょう。
でも待ってください!
デメリットがあります!
1.日が差し込みにくいとはいえ、
やはり夏は気温の上昇がしやすくなる点
2.フローリング、カーテン、家具、蔵書などが日焼けしやすくなる点
3.日当たり条件がよい物件の1階部分は開口部(窓等)を大きめにするため、
道路と面する場合が多く、
通行人などの目線が気になるケースが多く、
カーテンやブラインド等で目隠しをしてしまい、
折角の日当たりのチャンスを活かすことが難しくなる点
4.売買の場合、同じエリア等でも南向きは金額が高くなる傾向がある点
実際にデメリット2については経験があり、
食品がパントリーに保存しても夏場色褪せてしまったケースがあります。
4の場合は住み替えで売却する時には有利ですが、
購入時にはその分予算を多く取らなくてはならないと思います。
あくまでも参考程度で条件は各物件により異なってきますが、
北向き物件の金額を100とすると、
西向き物件の金額は102~103程度、
東向き物件の金額は105程度、
南向き物件の金額は108~110程度になり、
それだけ予算がアップする事になります。
賃貸も売買も同様ですが、
物件を決めるのにどこを重視されるのか、
これは「ライフスタイル」と「予算」が関係してきます。
東西南北もライフスタイルや予算が絡み合う部分です。
物件を決める際にはこの2点は念頭に置いた方が宜しいと思います。
これは実際住むために借りたり購入したりするケースだけではなく、
投資用物件にも同様のことが言えます。
賃貸に出す場合の賃料設定にも多少なりとも影響が出てきます。
そのエリアの間取りと金額帯は幾らくらいが狙い目で、
それには方角を重視して金額を多少アップさせた方が良いのか等の判断材料になります。
単純に物件情報で示されたレントロール等の一覧から算出するのではなく、
経年して空室が出た場合の想定を行う中で方位の影響で金額の増減をどのようにしたらよいかも考える必要があると感じます。
東西南北のケースは今回で一旦一区切りですが、
今後も物件のメリット・デメリットを掲載し、
皆様が物件探しの際にお役に立つような情報を投稿致します。
【ブログ著者プロフィール】
安孫子 友紀
縁(えにし)合同会社 代表
https://www.zennichi.net/b/enishi-re/index.asp
2017年7月、東京都墨田区に事務所を構え、
同年9月より営業開始。
宅地建物取引業を中心に業務展開。
不動産の売買・賃貸・管理のみならず、
不動産活用の転用の等のアドバイス業務や、
移住・二住居政策の支援等も行っている。
メールでのご質問等も可能。
ブログ等の一覧は…
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